Agent-Pタケオライン
UNKNOWNのライダーであり、北海道を拠点に活躍する廣田鉄平に快適なレイヤリング(重ね着)を学びます。
sponsor:P.RHYTHM, MOSS, DEELUXE, UNION..etc (2011年現在)

photo: Tsukasa
みなさん、こんにちは。プロスノーボーダーの廣田鉄平(Teppei Hirota)です。
突然ですが、みなさんはスノーボードをするときにどんなレイヤリング(重ね着)をしていますか?着込んでも着込んでも寒く感じたり、逆に暑過ぎて汗をかいてしまったり、着込みすぎで動きにくくなったりした経験があるのではないでしょうか。そんな方達に向けて、これから3回にわたってスノーウェアのレイヤリングの基本を解説したいと思います。
寒がりさんや濡れて寒い思いをしたくない人、あまり着込みたくない人、ずっと乾いた状態でさわやか快適ぽかぽかで滑り続けたい人、身軽でいたい人、良いものを長く使いたい人、などなど色々な人達が対象です。
この企画では、自然の中での様々なコンディションに自分を合わせに行くレイヤリングが出来るようになるのが目的です。
そのためには理にかなったレイヤリングで身体を動かした時に出る熱を有効活用することが大事になってきます。
大まかに言うと、基本的にレイヤリングで3つの部屋を作るような感じ。
①アンダーレイヤー、②ミッドレイヤー、③アウターシェル という3つの部屋です。
この3段階のレイヤリングの仕方を解説し、みなさんが滑っている時にストレスを感じず、快適なスノーボーディングを楽しむお手伝いが出来れば良いなと思ってます。今回が最終回です。
■第3回 「アウターシェル」
最終回は「アウターシェル」です。
アウターシェルはアンダーレイヤーとミッドレイヤーで作り出し保温した熱を逃がさないためのバリヤーのようなテントの役目です。
まず、雪、雨、風を通さないことが絶対条件。
防水性、防風性、撥水性があって、中を濡らさない全天候型が理想です。
しっかりとシーム加工がしてあるか、ちゃんと雪の侵入を防いでくれるパウダーガードがついているかも見る必要があります。


(左:シームドテープ加工)(右:パウダーガード)
選ぶサイズとしてはアウターシェルとミッドレイヤーの間にあまり隙間が出来ないものがオススメです。
なぜならアウターシェル内の余分な隙間にある空気は冷えやすく、保温性が落ちるからです。せっかくアンダーレイヤーとミッドレイヤーで作り出した熱は、どうせならアウターシェルでパックしてずっと暖かくいたいですもんね。
ただ、これはあくまで厳密に考えた場合のことなので、大きめのサイズを選ぶかピッタリめのサイズにするかは自分の好みで良いと思います。やっぱり一番人目に付くアウターシェルは自分がカッコイイを思えるものを着ていたほうがテンション上がりますもんね!

(左:p.rhythm courseguy jacket) (右:p.rhythm smile jacket)
そしてもうひとつ大切なのは透湿性とベンチレーションです。
アンダーレイヤーとミッドレイヤーの時から散々言ってきた発汗による余計な水分は、最終的にここで外へ逃がすのです。
防風性と透湿性を兼ね備えた生地は、冷たい風は通さず、熱く蒸れた湿気は外に逃がしてくれます。
そして生地の透湿性だけではどうしても逃がしきれない熱気と湿気をベンチレーションで逃がします。
こうすることでウェア内いつはでもドライで暖かく快適に保たれます。ですからアウターシェルを選ぶときには生地の性能と、ベンチレーションの位置や大きさが重要です。
(左:ベンチレーションの一例)
また、軽く、動きやすく、小さくなってバックに入るとなお良いです。雪山をハイクして滑るときに性能を発揮します。さらに山でも海でも街でも何処でも使える見た目だと最高ですね。
とにかく“無駄をなくしてシンプルに”です。

ここまで3回にわたって解説したことが全てではありませんが、ぜひ参考にして自分なりのレイヤリングを考えてみてくださいね。
最後になりますが、山は自然です。
素晴らしい景色と感動を与えてくれますが、時として過酷なコンディションにも見舞われます。
自分たちはその自然で遊ばせてもらっているので、自らその時々のコンディションと向き合い、合わせていく必要があります。
これもまた山遊びの楽しみの一つなのです。
廣田鉄平

■今回の関連WEB
・廣田鉄平 niseko pinkhouse
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